胃内視鏡検査
胃内視鏡検査では、非常に細いチューブ(先端部分が約5mm程度)を鼻から挿入し、先端に取り付けられた小型カメラによって胃の内部を直接観察できます。以前は主流だった口から挿入するタイプでは、痛みや嘔吐反射などがありました。現在では鼻から挿入することが多く、不快感が少ない状態で会話もしながら検査できます。
胃内視鏡検査では、非常に細いチューブ(先端部分が約5mm程度)を鼻から挿入し、先端に取り付けられた小型カメラによって胃の内部を直接観察できます。以前は主流だった口から挿入するタイプでは、痛みや嘔吐反射などがありました。現在では鼻から挿入することが多く、不快感が少ない状態で会話もしながら検査できます。
胃と十二指腸(胃と小腸をつなぐ消化管)に多い病気として、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が挙げられます。何らかの原因で粘膜が傷つき、重症化している場合は、穴が開いている場合もあります。また、胃がんや十二指腸がんにも注意が必要です。
胃酸やピロリ菌、食物、薬物、飲酒や喫煙などにより、胃や十二指腸の粘膜が傷つくことで発症する病気です。潰瘍が悪化すると胃や十二指腸に穴が開き、腹膜炎の発症リスクが高まります。内視鏡検査や消化管造影検査などで病気が明らかになった場合、薬物療法やピロリ菌の除菌治療を行います。
胃や十二指腸に「がん」が生じる場合があり、日本でも胃がんの発生率は高いといわれています。初期段階では自覚症状がほとんどなく、進行により腹痛や食欲減退、吐き気や嘔吐などの症状がでます。 胃がんはヘリコバクター・ピロリ菌が関係しているといわれ、命を守るためにも早期発見・早期治療が大切です。内視鏡検査や消化管造形検査などでがんの有無を明らかにし、必要な治療や対策を行っていきます。
食道は成人の場合約25cm~30cmの長さであり、飲み込んだ食べ物や飲み物が喉から胃にかけて通っていく消化管の一部です。逆流性食道炎や食道がんは、食道に多い病気です。
逆流性食道炎とは主に胃酸が逆流し、食道の粘膜に炎症を引き起こす病気です。胸焼けやみぞおち付近の痛み、げっぷ、喉の違和感や声のかすれなどの症状がでます。内視鏡を通じて検査し、食道の粘膜に炎症が生じている場合は、胃酸を抑えるお薬を用いた治療などを行います。
食道がんは、その多くが食道の粘膜から発生します。自覚症状がない場合も多く、進行すると腹部や首のリンパ節などにがんが転移する恐れもあります。食物を飲み込んだ際に痛みを感じたり、しみたりするなどの症状には注意が必要です。食物がつかえる感覚がある場合は、がんがすでに大きくなっている可能性もあります。
食道がんの罹患率は、40代後半から増加傾向にあります。内視鏡を用いた健診を通じて、早期発見・早期治療に加えて「予防」もめざしましょう。
ベッドに左向きになった状態で検査を行います。検査時間はだいたい10分ぐらいです。内視鏡のモニターを見ながら質問したりできます。
診断を確かめるために、色素をまいたり組織を採取したりすることがあります。
夕食は、夜9時までに、消化の良いものをとってください。水分(お茶やお水などの透明な飲料水)は、検査当日の午前6時半まで可です。
朝、食事はとらないでお越しください(朝の薬がある場合には指示に従ってください)。
胃がんリスク検診(ABC検診)とは、胃粘膜の萎縮状態(血清ペプシノゲン値)とピロリ菌感染の有無(血清ピロリIgG抗体)を測定し、将来の胃がんリスクを予測できる検診です。食事や運動の制限などがなく、採血したわずか数mlの血液から検査が可能です。検査は胃がんのリスクを調べるものであり、胃がんの有無は診断できません。あらかじめご了承ください。
毎日お酒を飲む、コンビニばかりのお昼ご飯、ストレスで毎日タバコを吸うなど。身体に悪いと思っていても、「異常がないから大丈夫だろう…」なんて思っていませんか?見た目の変化はないかもしれませんが、良くない生活習慣は徐々に健康を害します。